病院指標

令和6年度 医療法人天馬会 チクバ外科・胃腸科・肛門科病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 12 89 166 280 446 521 793 392 54
<全項目共通の集計条件>
以下、断りのない限り、次の条件で患者さんを抽出しています。
●集計対象
・令和6年6月1日~令和7年5月31日までの退院患者であり、一般病棟に1回以上入院した患者数です。
●集計対象外
・入院後24時間以内に亡くなられた患者さん。
・労災、自賠、治験請求などの保険請求なし又は他保険との併用請求の患者さん。
・対象期間中に退院されなかった患者さん。

<定義>
・対象期間は令和6年6月1日から令和7年5月31日までの期間に退院した患者さんです。
・対象期間内に当院を退院した患者さんを10歳刻みで集計しています。
・年齢は、入院日当日の満年齢で集計しています。
・90歳以上を1つの階級としています。
・患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)表示とします。

<解説>
当院は、大腸肛門領域の疾患を中心とした消化器専門病院です。
炎症性腸疾患の患者さんに対しても専門的に診療を行っています。
全疾患の年齢別では、60歳以上の患者さんが全体の64%を占めています。
全疾患の年齢別では、70代の患者さんが最も多くなっています。
肛門疾患の患者さんは幅広い年齢層となっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 50 4.58 4.54 0.00% 68.88
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置1なし 手術・処置2なし 副傷病名なし 23 7.48 9.08 0.00% 70.35
060170xx02xx0x 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 副傷病名なし 10 7.70 6.85 0.00% 73.80
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当院外科で最も多い手術症例は鼠径ヘルニア手術となっています。
また令和5年度からはより負担の少ない、腹腔鏡下によるヘルニア手術もスタートしています。
胃腸科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 1138 2.06 2.57 0.09% 65.89
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 197 3.28 7.60 0.00% 70.61
060035xx99x0xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置2なし 87 2.39 7.91 1.15% 62.66
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胃腸科で最も件数の多い手術症例は、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術となっています。
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術は、通常1泊2日で行っていますが、ポリープの大きさや
切除後の状態によって入院期間が長くなる症例もあります。
肛門科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060241xx97xxxx 痔核 手術あり 378 6.53 5.38 0.26% 55.78
060235xx97xxxx 痔瘻 手術あり 155 6.92 5.55 0.00% 42.37
060220xx97xxxx 直腸脱、肛門脱 手術あり 89 8.67 8.93 0.00% 75.00
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肛門科では、痔核の手術が最も多くなっています。
痔核の手術は、平均年齢55.78歳で、幅広い年齢層で行っています。
痔核の手術の平均在院日数は、6.53日となっています。
妊娠中の患者さんも適応があれば積極的に行っています。
痔核の次に多い手術は、痔瘻の手術となっています。
痔瘻の手術の平均在院日数は、6.92日となっています。
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100380xxxxxxxx 体液量減少症 15 5.53 10.26 0.00% 75.73
130090xx97x0xx 貧血(その他) 手術あり 手術・処置2なし - - 10.11 - -
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置2なし - - 20.78 - -
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内科では一般的な感染症や輸血を要する貧血患者さん、脱水症の患者さんなどを受け入れています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - 17 - 1 7, 8
大腸癌 - - 12 - 67 - 2 7, 8
乳癌 - - - - - - - -
肺癌 - - - - - - - -
肝癌 - - - - - - - -
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
<定義>
・患者数は延患者数とします。例えば一連の治療期間に入退院を繰り返すなどを行った場合は、同一患者に入退院を繰り返した回数分をかけた延患者とします。
・Stageが「0」のものは集計から除外しています。
・患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)表示とします。

<解説>
当院は、大腸肛門領域を中心として診療を行っていることと、大腸内視鏡検査の症例数が多いことで、
当医療機関の癌患者さん全体の中で大腸癌の患者さんが多くを占めています。
大腸癌に対しては、開腹手術、腹腔鏡下手術、内視鏡手術、抗がん剤治療を行っていて、
当院では、早期大腸癌に対して内視鏡的手術(大腸粘膜下層剥離術)、腹腔鏡下手術を積極的に行っております。
Stageの不明者が多いのは入院期間が短く入院中に病理結果が出ないことによるものと考えます。
乳癌、肺癌、肝癌の患者さんは全て10未満でした。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 - - -
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
<定義>
・成人の市中肺炎の重症度を示します。
・重症度分類は、成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会)によるA-DROPスコアを用いています。
・入院契機病名及び最も医療資源を投入した傷病名に対するICD-10コードがJ13~J18$で始まるものが対象となります。
・患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)表示とします。

<解説>
当院における成人市中肺炎の重症度別患者数は10人未満となっています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 - - - -
その他 - - - -
<定義>
・脳梗塞(ICD-10コード:I63$)の患者数を示します。
・患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)表示とします。

<解説>
当院における脳梗塞の患者数は10人未満となっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 30 1.00 2.20 0.00% 63.20
K6335 鼠径ヘルニア手術 20 0.25 3.90 0.00% 77.40
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) - - - - -
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外科では、鼠径ヘルニアの手術が最も多く、術式の多くは、Mesh Plug(メッシュプラグ)法で行っています。
また令和5年度からはより負担の少ない、腹腔鏡下によるヘルニア手術もスタートしています。
胃腸科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 1054 0.03 1.03 0.09% 65.90
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 91 0.00 1.27 0.00% 65.37
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 32 2.03 13.88 0.00% 73.75
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胃腸科では、内視鏡での大腸ポリープ・粘膜切除術(2㎝未満)が最も多くなっています。
次に多いのが、内視鏡での大腸ポリープ・粘膜切除術(2cm以上)となっています。
大腸ポリープ・粘膜切除術は、通常1泊2日となっていますが、
2cm以上の大きなポリープや、ポリープを切除した後の状態によっては、
入院期間が通常より長くなる場合があります。
肛門科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7434 痔核手術(脱肛を含む)(根治手術(硬化療法を伴わない)) 306 0.00 6.35 0.33% 54.33
K7461 痔瘻根治手術(単純) 99 0.01 5.39 0.00% 41.22
K7462 痔瘻根治手術(複雑) 56 0.00 6.82 0.00% 44.39
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肛門科では、痔核手術が最も多く、次に多いのが痔瘻の手術です。
妊娠中の患者さんも適応があれば積極的に行っています。
痔にはいくつかのタイプがありますが、その種類や症状に応じた手術を施行しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 19 0.69%
異なる - -
<定義>
・最も医療資源を投入した傷病名が播種性血管内凝固(DPCコード130100)、敗血症(DPCコード180010)、
その他の真菌感染症(DPCコード180035)、手術・処置等の合併症(DPCコード180040)についての患者数と、
全入院患者に対する発生率を示します。
・患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)表示とします。

<解説>
播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌感染症の患者数については、すべて10未満でした。
手術・処置等の合併症の内訳は、
肛門・直腸系手術後出血8件
内視鏡的手術後出血7件
その他4件
となっています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
91 91 100%
<定義>
・対象期間内に当院を退院した患者さんのうち、国が別途提示している「リスクレベルが『中』以上の手術を施行した患者さん(主に開腹手術など侵襲が大きいもの)」を分母とします。
・分母のうち、肺血栓塞栓症予防管理、もしくは抗凝固療法による血栓塞栓症の予防対策を行った患者さんを分子とします。
・患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)表示とします。
・予防対策の実施率は%(パーセント)で表示します。

<解説>
・肺血栓塞栓症とは、長時間同じ体勢をとることなどにより、下肢などの深部静脈に血栓が生じ、その血栓が血管内を流れ肺動脈に詰まることをいいます。エコノミークラス症候群とも呼ばれています。
・当院においては、開腹・腹腔鏡手術などの長時間の手術を予定している患者さん、また既往歴・内服歴により、肺血栓塞栓症のリスクが見込まれる患者さん全例において、予防対策を実施しています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
48 47 97.92%
<定義>
・対象期間内に血液に対して細菌培養同定を行った患者さんの延べ数を分母とします。
・血液の細菌培養同定検査を1日に2セット以上した患者さんを分子とします。
・患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)表示とします。
・予防対策の実施率は%(パーセント)で表示します。

<解説>
・細菌培養同定検査(血液)とは、細菌感染が疑われる場合に、診断のために血液を採取して培養し、細菌の有無、菌種等を知るための検査です。
・血液の細菌培養同定検査は、通常1回の検査で2本の採血管に別々に血液を採取するのが一般的です。 これは、十分に皮膚を消毒しても、皮膚の常在菌が混入する恐れがあり、2セット採取することで、コンタミネーション(常在菌の混入)かどうか判断し易くするためです。
・当院においては、原則として血液培養は1度に2セット採取しています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
17 16 94.12%
<定義>
・対象期間内に当院を退院した患者さんのうち、国が別途提示している広域スペクトル抗菌薬を使用した患者さんを分母とします。
・分母のうち、当該入院中に細菌培養同定検査を行った患者さんを分子とします。
・患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)表示とします。
・実施率は%(パーセント)で表示します。

<解説>
・広域スペクトル抗菌薬とは、幅広い種類の細菌に効く抗菌薬のことをいいます。 メリットもある一方、抗菌薬を過剰に使用すると、細菌が抗菌薬に対して耐性を持つ可能性が高くなります。そのため、一般的にはまず細菌培養検査を行い、ターゲットとなる菌種に適した抗生剤を選択することとなっています。
・当院において、対象期間に広域スペクトルの抗菌薬を処方した患者さんについては、全例細菌培養を実施していました。(100%でないのは、再入院して再度抗菌薬を投与した場合が実施率にカウントされないためです。)
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
13842 20 1.44‰
<定義>
・令和6年6月1日以降に入院され、かつ対象期間内に退院された患者さんを集計対象とします。
・対象期間内の退院患者さんの在院日数の総和を分母とします。
・分母のうち、当該入院中に発生した転倒・転落件数(総数)を分子とします。
・分母を分子で割ったものに1000を乗じ、発生率は‰(パーミル)で表示します。(分子が小さいため‰を用いるのが一般的です)
・分子が10未満の場合は、全ての項目を -(ハイフン)表示とします。

<解説>
・入院中の転倒・転落(歩行中や立ち上がりの際にこけてしまうことや、移乗時にベッドや車いすから転落してしまうこと)は、患者さんの回復を遅らせるだけでなく、新たな怪我につながるリスクがあります。
・当院では、入院される患者さんが安全に療養できるよう、全ての患者さんに対し入院時にアセスメント(評価)を行い、リスクのある方に対して転倒・転落の予防策を講じています。
・また、転倒・転落の発生状況を把握・分析し、その結果を院内で共有することで、より効果的な対策に日々つなげています。
・なお、本項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難であることを申し添えます。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
- - -
<定義>
・令和6年6月1日以降に入院され、かつ対象期間内に退院された患者さんを集計対象とします。
・対象期間内の退院患者さんの在院日数の総和を分母とします。
・分母のうち、当該入院中に発生した退院患者に発生した「インシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落の発生件数」を分子とします。
・分母を分子で割ったものに1000を乗じ、発生率は‰(パーミル)で表示します。(分子が小さいため‰を用いるのが一般的です)
・分子が10未満の場合は、全ての項目を -(ハイフン)表示とします。

<解説>
・入院中の転倒・転落とは、歩行中や立ち上がりの際にこけてしまうことや、移動時にベッドや車いすから転落してしまうことを指します。今回、当院での発生件数は10件未満と、非常に低い、良好な値でした。
・インシデント影響度分類というのは、公益財団法人日本医療機能評価機構が定義している分類指標です。この中で3bは「濃厚な処置や治療を要したもの(バイタルサインの高度変化、人工呼吸器の装着、手術、入院日数の延長、外来患者の入院、骨折など)」と定義されています。換言すれば、ある程度の治療や処置を要するような身体的被害があったと捉えられます。
・当院では、入院される患者さんが安全に療養できるよう、全ての患者さんに対し入院時にアセスメント(評価)を行い、リスクのある方に対して転倒・転落の予防策を講じています。
・また、転倒・転落の発生状況を把握・分析し、その結果を院内で共有することで、より効果的な対策に日々つなげています。
・なお、本項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難であることを申し添えます。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
128 128 100%
<定義>
・令和6年6月1日以降に入院され、かつ対象期間内に退院された患者さんを集計対象とします。
・対象期間内に「全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数」を分母とします。
・分母のうち、「手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数」を分子とします。
・分子が10未満の場合は、全ての項目を -(ハイフン)表示とします。
・予防対策の実施率は%(パーセント)で表示します。

<解説>
・全身麻酔手術では通常開腹や腹腔鏡下手術など侵襲性の高い手術を行います。このようなとき、手術後の手術部位感染を予防(手術の傷跡が感染を起こすこと)を予防するために、手術前に抗菌薬を投与することが一般的となっています。
・さらにこの中でも、抗菌薬の血中濃度を効果的なレベルに保つためには、手術開始前1時間以内の投与がよいとされています。
・当院においては、原則手術開始前の1時間の間に、予防的抗菌薬の投与を行っております。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
- - -
<定義>
・令和6年6月1日以降に入院され、かつ対象期間内に退院された患者さんを集計対象とします。
・同一日に入院及び退院した患者さん、および入院時に既に褥瘡を保有されていた患者さんは対象から除外します。
・対象内の退院患者さんの在院日数の総和を分母とします。
・分母のうち、「褥瘡(d2真皮までの損傷)以上の褥瘡の発生患者数」を分子とします。
・分子が10未満の場合は、全ての項目を -(ハイフン)表示とします。
・発生率は%(パーセント)で表示します。

<解説>

・この値は、当院入院中に、褥瘡(一般的に「床ずれ」と呼ばれるもの)を発生した率を示します。今回、当院での発生件数は10件未満と、非常に低い、良好な値でした。
・褥瘡は、寝たきりの状態が続くなど、体の一部に圧力がかかり続けることで起こる皮膚の損傷です。日本褥瘡学会によって分類が定義されており、「d2(真皮までの損傷)以上」は、6段階ある深さの分類のうち、3番目に深い状態を示します。
・当院では、入院される患者さんが安全に療養できるよう、全ての患者さんに対し入院時にアセスメント(評価)を行い、リスクのある方に対して褥瘡発生の予防策を講じています。
・また、褥瘡の発生状況を把握・分析し、その結果を院内で共有することで、より効果的な対策に日々つなげています。
・なお、本項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難であることを申し添えます。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
1509 111 7.36%
<定義>
・令和6年6月1日以降に入院され、かつ対象期間内に退院された患者さんを集計対象とします。
・対象内の退院患者さんのうち、入院時65歳以上の退院患者数を分母とします。
・分母のうち、入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数を分子とします。
・分子が10未満の場合は、全ての項目を -(ハイフン)表示とします。
・発生率は%(パーセント)で表示します。

<解説>
・栄養アセスメントとは、専門の栄養管理士などが中心となり、患者さんの身長や体重、食事の摂取状況、検査結果など、様々な情報を基に栄養状態を総合的に評価することです。
・特に高齢の患者さんは、自身でも気づかないうちに低栄養状態になっていることがあり、これは感染症や合併症のリスクを高めるだけでなく、治療後の回復を遅らせる原因ともなります。
・当院では、全ての入院患者さんに対し、入院時に栄養管理の必要性を判断し、介入が必要な患者さんを対象に、入院後早期に栄養アセスメントを実施しています。入院早期に栄養アセスメントを行うことで、低栄養状態にある患者さんを早期に発見し、必要な栄養管理を迅速に開始することができます。
・また、これにより、入院中の合併症リスクを減らし、治療効果を高め、早期の回復と退院につなげることが期待されます。
・なお、本項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難であることを申し添えます。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
13842 168 1.21%
<定義>
・令和6年6月1日以降に入院され、かつ対象期間内に退院された患者さんを集計対象とします。
・対象内の退院患者さんの在院日数の総和を分母とします。
・分母のうち、身体的拘束日数の総和を分子とします。
・分子が10未満の場合は、全ての項目を -(ハイフン)表示とします。
・発生率は%(パーセント)で表示します。

<解説>
・突然の入院による環境の変化、病気や障害に伴う身体的・精神的な苦痛によって、患者さんは思いがけない行動をとることがあります。これによって、転倒、転落して怪我をしたり、治療に必要なチューブ類を抜いてしまうなど、患者さん自身に危険な状態をもたらすことがあります。
・患者さんご自身の行動により患者さんの生命または身体が危険にさらされる可能性が高い場合、かつ行動制限を行う以外に患者さんの安全を確保する手段がない場合、やむを得ず患者さんの身体の一部を拘束させていただくことがあります。
・「身体的拘束」は、患者さんご自身の命や安全を守るために、やむを得ず行われる最終手段の一つですが、これにより患者さんの自由を制限することになります。そのため患者さん、ご家族の同意のうえ行わせていただいております。
・また「身体的拘束」をできる限り減らす取り組みとして、拘束に至る行動の背景(痛み、不安、環境の変化など)を丁寧にアセスメントし、原因に合わせた個別ケアを検討、実施しています。
・なお、本項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難であることを申し添えます。
更新履歴
2025/9/27
令和6年度の病院指標を公表しました。


チクバ外科・胃腸科・肛門科病院
〒710-0142 岡山県倉敷市林2217  
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