ヘリコバクターピロリ（ピロリ菌）
ヘリコバクターピロリ（ピロリ菌）とは
ヘリコバクター・ピロリ（ピロリ菌）は胃粘膜に生息する細菌です。ピロリ菌は、ウレアーゼという酵素を出して、周囲にアルカリ性のアンモニアを作り出すことで、胃酸を中和しながら、胃の中に存在しています。胃の粘膜や壁を傷つけてしまうので胃がんや胃潰瘍になりやすいと言われています。
原因
ピロリ菌の感染経路は不明ですが、飲み水や食べ物を介して口から菌が入ってしまうことで感染するのではないかと考えられています。また、免疫機能が十分ではない幼児期に感染する可能性が高いと言われています。
症状
ピロリ菌に感染した症状しただけでは無症状ですが、胃炎症や潰瘍を生じると腹痛などの症状が現れます。
診断・検査方法
- 内視鏡検査（迅速ウレアーゼ試験、組織検査）
- 血液検査
- 尿素呼気試験
- 便中抗原検査
治療
ピロリ菌に感染していることが判明したら薬を用いて除菌治療を行います。薬の服用後に除菌判定検査を行い、除菌が成功すれば治療終了となります。除菌失敗であれば二次除菌を行います。
