大腸ポリープ
大腸ポリープとは
大腸ポリープとは、大腸粘膜から発生する隆起物(組織の膨らみ)を指します。好発部位はS状結腸と直腸ですが、大腸のどこの部位でも発生します。大きさは数mmから数cmまで様々なものがあります。ポリープの形状も茎が無い無茎性ポリープから、茎がある有茎性ポリープまで様々です。
分類
ポリープは大きく分けて、腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープに分類されます。
腫瘍性ポリープは、良性である腺腫と悪性であるがんに分けられ、腺腫が進行するとがんになると言われています。
非腫瘍性ポリープは、過形成ポリープや炎症性ポリープ、過誤腫性ポリープに分けられ、最も多いのは過形成ポリープと言われています。
原因
大腸ポリープは遺伝子異常で発生すると言われています。主な要因として加齢、食習慣、飲酒、喫煙、家族歴などが関係すると考えられています。
症状
自覚症状はほとんどありませんが、ポリープの大きさや位置によっては、血便が出たりすることがあります。
診断・検査方法
- 内視鏡検査
- 大腸CT検査(CT colonography)
- 便潜血検査
治療
過形成ポリープなど切除が不必要なポリープに関しては経過観察となります。
腺腫など切除が必要なポリープは内視鏡治療の適応となります。大きさや位置関係などで内視鏡治療が困難なポリープに関しては外科手術が必要となることがあります。