アニサキス症
アニサキス症とは
アニサキスは、寄生虫の一種でサバ、イカ、カツオ、サンマなどの魚介類に寄生します。長さが2~3㎝程度で白く半透明の糸のような形態をしています。
アニサキス症はアニサキスが口から体内に入り、消化管の壁に食いついて虫体の一部が入り込むことで発症すると言われています。
多くは胃で発症しますが、腸で発症したり、まれに消化管の外で発症することもあります。
原因
アニサキスが寄生した魚介類を介して感染します。
また、アニサキスは加熱あるいは冷凍されることで死滅するので、生の魚介類を食べることで感染します。
症状
主な症状としては、腹痛や嘔気・嘔吐が挙げられます。
診断・検査方法
- 内視鏡検査
- CT検査
- 超音波検査
治療
内視鏡検査で胃の中に存在を確認できれば、内視鏡下に摘出術を行います。
確認できない場合は保存的治療を行います。
ごくまれに消化管の壁を突き破って穿孔を起こしてしまうことがあります。その場合には外科手術の適応となります。